【DO!BOOK・ページリンク】
bearing   341 / 422

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


技術資料 境界潤滑領域 二面間に存在する潤滑油膜の厚さが非常に薄く、粘性流動膜は存在せず、 図−3に示すように油分子の吸着油膜のみ存在する状態となります。 吸着油膜は、潤滑油の分子が固体面に吸着し、配列した分子膜でそのせん断 抵抗は大きくなります。 この領域における摩擦力は、流体摩擦に比べ大きな値(μ=5×10−2〜5×10−1) をとります。 真実接触点のような摩擦接触点では、潤滑膜は時々破断されるので、このよ うな摩擦の状態を生む潤滑状態を境界潤滑といいます。このような境界潤 滑下における摩擦の低減には、自己潤滑性に富んだオイレスベアリングを 選定すると効果が期待できます。 固体潤滑領域(乾燥摩擦領域) 流体膜、吸着油膜の潤滑膜が存在せず、固体面同士が直接接触している状態 となります。 この固体面の摩擦現象については、フランスのアモントン(1663〜1705) およびクーロン(1736〜1806)の「アモントン・クーロンの摩擦の法則」と いわれる経験的法則があります。 ■ 摩擦と摩耗 固体摩擦の機構には、相異なる二つの概念がありました。その一つは固体表 面の凹凸によるという考えの凹凸説と、他の一つは固体面の凸部同士の凝着 に起因するという考えの凝着説です。最近では、固体二面の凝着が摩擦の主 原因として広く認められています。 凝着説によれば、固体二面の凸部の接触は図−4 のように微小な真実接触 点で構成され、二面は常に凸部の先端同士がつぶれ凝着を起こし、結合部 (Junction)を構成する確率が高くなります。そして相対的運動により結合部 がせん断され、凝着やせん断を繰り返すことになります。この凝着部分をせん 断するのに要する力の総和を摩擦力としており、このとき遊離摩耗片として 摩耗粉の発生が摩耗となります。 図−3 境界潤滑における油分子の吸着モデル 酸化膜 滑り方向 境界潤滑状態荷重W 吸着分子 金属 金属 金属- 金属 接触部分 ■ アモントン・クーロンの摩擦の法則 @摩擦力は固体の接触面に加わる垂直荷重にのみ比例し、みかけの接触 面積に無関係である。 A摩擦係数はすべり速度に無関係である。 B同一条件のもとで静止摩擦(すべりを起こすに要する力)は運動摩擦 (すべりを維持するのに要する力)よりも大きい。 図−4 凝着摩擦による摩耗粉の生成モデル 凝着説による固体摩擦機構 凝着部 結合部 遊離摩耗片 JJ A A A B B B 滑り方向 340 選定の目安製品紹介樹脂系ベアリング複層系ベアリング金属系ベアリングエアベアリング技術資料スライドシフター会社案内