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すべては小さな木質軸受からはじまった
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事業の状況

株主の皆様には、格別のご高配にあずかり、厚く御礼申しあげます。
さて、当社第72期(2022年4月1日~2023年3月31日)の事業概況につきましてご報告申しあげます。
当連結会計年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限緩和を背景に4月以降は景気が持ち直しつつありましたが、7月以降の第7波・第8波による感染再拡大をはじめ、ロシア・ウクライナ情勢に起因した原材料費、エネルギー価格の高騰、さらには為替相場の急激な変動などもあり先行き不透明な外部環境にありました。このような環境にあって、当企業グループは2021年度を起点とする中期経営計画(2021年度~2023年度)の2年目のなか、選択と集中による経営資源の有効活用と成長市場への取り組みを一層強化し、計画で定めた目標実現に向けグループ全体で取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は62,882百万円(前期比5.1%増)、営業利益は5,056百万円(前期比13.7%減)、経常利益は5,730百万円(前期比12.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,132百万円(前期比4.5%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。

軸受機器

オイルレスベアリングは無給油あるいは給油の回数や量を大幅に減少させることができ、省資源・環境への配慮の観点から自動車をはじめ各種産業機械などに幅広く採用されております。

一般軸受機器は、中国経済の減速による需要低迷が売上、利益とも押し下げ要因となるなか、再生可能エネルギー向け軸受が堅調に推移し、前年同期並みの売上を確保することができました。セグメント利益は新規案件に係る研究開発費の増加があり、前年同期を下回りました。
この結果、一般軸受機器の売上高は7,063百万円(前年同期比0.7%増)、セグメント利益は514百万円(前年同期比3.4%減)となりました。

自動車軸受機器は、中国の自動車減産の影響により中国向け売上が低調であったものの、国内および北米、欧州の生産は堅調に推移し、前年同期を上回る売上、利益となりました。
この結果、自動車軸受機器の売上高は15,345百万円(前年同期比11.5%増)、セグメント利益は889百万円(前年同期比51.0%増)となりました。

※軸受機器についてはこちら

構造機器

オイルレスベアリングの長年にわたる研究開発で培ったトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)技術から派生して開発された免震・制震の技術は、人命、社会的財産や都市機能などを地震から守ります。

建築向け製品は、都市再開発物件の工期遅延の影響を受け前年同期を下回る売上となったものの、橋梁向け製品は、計画していた高速道路向けの大型物件が複数件完工し、セグメント全体の売上、利益を押し上げました。
この結果、構造機器の売上高は5,087百万円(前年同期比18.1%増)、セグメント利益は1,039百万円(前年同期比136.7%増)となりました。

※構造機器についてはこちら

建築機器

風、太陽光を自在に操り、快適で安全な室内環境を実現する建築機器製品は高層ビル、公共施設、病院や住宅などあらゆる建築物に採用されております。

ビル向け製品および住宅用製品ともに順調に推移し前年同期を上回る売上となりました。また前年同期と比較して販売管理費が削減できたことによりセグメント利益も前年同期を上回りました。
この結果、建築機器の売上高は2,834百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント利益は121百万円(前年同期比7.8%増)となりました。

※建築機器についてはこちら