オイレスの技術サービスとは? TECHNOLOGY OF OILES

オイレスの誇る技術サービス

オイレスは顧客に向けた「技術サービス」が大きな武器です。
「技術サービス」の特徴を事例とともにご紹介します。

一般産業向け
~軸受事業~

  • 幅広い業界に対応すべく、多様な試験設備で試験を実施しています。
  • 特定の業界向けの製品をほかの業界にも展開し、採用につながることがあります。
  • ニーズに沿ったオリジナル材料の開発、設計をもとに、お客様の希望を満たす幅広い提案が可能です。
  • お客様の使用環境に近い条件で試験を実施することで、一般的な試験結果よりも信頼性の高い試験データを提示しています。

CASE STUDY
生産設備のメンテナンスに貢献!
~停まらない設備を目指して~

多くのメーカーにとって生産設備のメンテナンスに費やす時間は課題の一つです。
以前、あるメーカーでは突発的に発生する設備の故障によって、修理や部品の交換を頻繁に行っていました。
設備が故障するたびに修理を行っていたお客様に対し、オイレスベアリングに置き換えることで故障が減らせるのではないかと考えた営業が、設計・製造部門と連携を取りながら提案を行いました。その結果、オイレスベアリングの採用が決定。それまで毎月部品を交換していた設備が5年程度の高寿命になり、お客様からも「今まで多くの時間を要していたメンテナンスが減ったことで、生産性も向上し、突発的なラインの停止や納期遅れの不安も解消されました。」と喜んでいただけました。
最終製品の課題だけではなく生産現場の困りごとに耳を傾け、技術力で解決を図る姿勢が実を結んだ例です。

髙曽根 TAKASONE

一般軸受事業部
技術部

社員からの声

一般産業向けの軸受は開発スパンが半年~1年と短いことも多く、お客様の要求にどれだけ早く応えられるかが重要です。
材質や周辺の構造設計にまで踏みこんだ相談を重ね、お客様のより深いニーズを拾い上げることで二人三脚で課題を解決しています。また、営業部や製造部門と連携しながら、コスト・性能・最適形状の全てを考慮したアウトプットを素早く出せるよう、日々精進しています。
入社して間もないころは業務範囲の広さに戸惑うこともありましたが、昨年度は55件の技術サービスを全てお客様が求める納期内に実施することができ、成長を感じています。

自動車業界向け
~軸受事業~

  • 国内外のメーカーそれぞれに対応すべく、社内で構想・設計した試験機をもとに車両に近い環境を再現し、試験を行っています。
  • メーカーが求める製品開発や既存製品の改良だけではなく、自動車技術のパラダイムシフト(CASE対応等)やSDGsへの貢献を目指し、
    車両性能視点から新技術の開発を実施しています。
  • 新技術の実現に向けた共同開発を行っています。
  • お客様の使用環境に近い条件で試験を実施することで、一般的な試験結果よりも信頼性の高い試験データを提示しています。

CASE STUDY
世界シェアNo.1
オイレスPSベアリング*

オイレスPSベアリングは自動車のサスペンションの部品として使用され、操縦安定性と乗り心地向上に大きく貢献している製品です。
従来、金属製のボールベアリングで成り立っていた部品を樹脂化することに成功しました。
特徴としては、軽量で錆びにくく、輸送時の破損などを防げるメリットがあります。自動車の種類や走行地域によって求められる性能が異なるため、オイレスでは社内で様々な試験を実施し、製品をお客様に合わせた最適なものにカスタマイズしたうえで提供しています。
また近年、各メーカーの要望も多様化しており、それらに対応すべく必要に応じて実車に近い状態での試験も行っています。
お客様の期待に応えようとする姿勢が国内外の多様なメーカーから評価されており、国内のみならず海外でもシェアを伸ばしている製品です。
* ストラット式サスペンションにおけるすべり軸受の場合の世界シェア

小山 KOYAMA

自動車軸受事業部
営業部

社員からの声

オイレスの技術サービスは「とにかくお客様に寄り添う」こと。営業としてお客様と関わるなかで、これを強く意識しています。
材質や寸法設計の提案、試験評価といった技術対応はもちろん、お客様の設計思想を汲み取ったうえでさらに良いものを実現させるためのアドバイザーとしての役割も担っています。私自身、お客様が金属製品しか使用できないと思っていた部位に樹脂製品を代替品として使用できることに気が付き、提案したことがあります。その結果、性能を満たしただけでなくコスト削減にもつながり、非常に喜んでいただけました。
お客様・オイレス双方の商品力を高める「最高のビジネスパートナー」であることが、技術サービスの本質だと思っています。

免震・制震業界向け
~免制震事業~

  • 材料開発から実機評価まで自社で対応可能なため、お客様のニーズに柔軟に対応できます。
  • 長年蓄積してきた免震技術・研究内容と免震層の解析をふまえ、お客様にあった製品を提案しています。
  • 豊富な製品群で、部分的な設備から超高層建物や大型橋梁まで多岐にわたり対応することが可能です。
  • BCP対策・都市再開発・ランドマーク建設・インフラ整備など、時代が求める製品を開発し提供します。

CASE STUDY
熊本地震後も地域の復旧に貢献した
オイレスの免震技術

地震発生時に機能を損なうことができない代表的な建物が「病院」です。  
熊本地震の震源からわずか10kmの距離にある「阿蘇医療センター」は、震度7の地震をうけ過去最大となる片側46cm、両側で約90cmの変形(免震層での計測値)を記録しました。当施設に採用されたオイレスの免震装置(LRB丸型 45基)は十分な効果を発揮し、施設の損傷や患者様への被害もありませんでした。
地震後も病院機能の維持だけでなく、近隣から避難してきた住民約200人の受け入れや医療設備が使えない被災した病院からの患者応対に加え、自衛隊やDMAT(災害派遣医療チーム)の災害対策における活動拠点となり、地域の復旧に多大な貢献をしました。
BCPの必要性や災害拠点病院として求められる役割を免震で実現した例です。
オイレスは長年培ってきた免震技術で、建物の安心安全にとどまらず「街・くらし」を守り続けます。

三浦 MIURA

免制震事業部
企画部

社員からの声

免制震事業部が担当する案件は、短くても1年、長いと3年以上かかります。
そのため、いかにお客様との関係を構築し、維持できるかが重要です。私の心がけはお客様からの要求にただ応えるだけでなく、お客様へのメリットを想定したうえで提案することです。
オイレスは過去の技術的なノウハウを活かした配置検討や解析などを行い「すべり・粘性・ゴム」といった豊富な製品群から、最適な提案ができるのが強みです。こうして築き上げた関係性から、新たな知見がうまれ共同開発や研究などの取り組みへ広がっていきます。
取り扱う製品は軸受と比べ大きく価格も高いため、プレッシャーはありますが、採用が決定したときや完成した建物を見たときの嬉しさは格別です。