社員インタビュー PEOPLE

世界中で使われる新製品を
技術者として生み出していく

自動車軸受事業部 技術部 技術三課
2011年入社
工学科研究科 機械システム工学専攻

現在の仕事内容は?

自動車のステアリング関連の軸受を担当し、主に製品の設計・製図・試験評価などの技術サービスに携わっています。自動車のステアリングには、ハンドルからタイヤまでの操舵装置全体にさまざまな軸受が使われています。私の所属する自動車軸受事業部 技術部では自動車・バイク・トラックメーカー、自動車部品メーカーからの依頼に応じて、材料の選定や構造設計などを実施、必要があれば研究開発部と共に新たな材料開発も行っています。実際に試作品を作り、試験や評価を行っているのですが、当社では部品単体の性能評価だけではなく、お客様の使用環境を考慮した関連部品との摺動試験やモジュール評価なども実施しています。オイレスにおける技術部の特徴は、設計から試作品製作、試験評価まで一貫して実施することで、幅広い技術提案と信頼性の高い製品設計ができることだと思います。

仕事の面白さ、やりがいは?

当社の技術部の特徴である、設計から試作品製作、試験評価まで一貫して携われることに技術者としての面白さを感じています。設計のみで完結せず、試作・試験評価にも直接関わるため、試験結果からのフィードバックを設計に活かすことができます。また、お客様とのやりとりを通して要求に答えていくことや、課題を解決するためにさまざまな場面で工夫を発揮する機会が多く、技術者としてやりがいがあります。それが、オイレスの独自性や他社との差別化につながっていると思っています。ステアリング関連のすべり軸受部品において当社はトップシェアを誇っていますので、そうした意味でも自動車産業の一翼を担う存在としての誇りを感じています。

入社の理由は?

大学院では機械システム工学を専攻し、主に流体力学を研究していました。新卒では自動車部品メーカーに就職し、自動車のライトの設計業務を行っていました。自動車のライトも法規部品の一つですが、どちらかといえば機能面よりも外装デザインが重視されるところがあります。オイレスに興味を持ったのは、技術力の高さや研究開発に積極的に取り組む姿勢でした。特許の取得件数も多く、技術者として成長する機会も多いと感じました。また、軸受は使用される用途が幅広く、産業界に不可欠な部品のため、社会への貢献度が高く、会社としての安定性もあると思いました。

これまで、最も自分を
成長させてくれた仕事は?

入社4年目にアメリカの現地法人*(以下OAC)に出向し、3年半の海外勤務をしたことです。赴任先では、北米市場におけるオイレス製品の拡販サポート、現地のお客様への技術支援、業務のマネジメント、業務方針の決定などを行っていました。さらに、現地の環境に合わせながら日本の製品設計手法を取り入れることや、オイレスの技術をマニュアル化・標準化することも行いました。担当製品も自動車関連の製品全般に広がり、加えて生産面や営業面のサポートも行っていたため、海外メーカーのモノづくりに対する価値観や取り組み方の違いも知ることができました。そもそもアメリカでは、部品は消費するものという考えがあり、一定の性能が発揮されれば、品質に関する細かなこだわりは、あまり求められません。それに対して、日本では製品の耐久性や性能をどこまでも追求していこうという姿勢があります。日本製品の品質がいかに高いレベルにあるか、それらが技術者の創意工夫によって出来上がったものであることを改めて実感する機会でした。日本と海外、それぞれの国による会社のあり方、モノづくりへの姿勢、業務への取り組み方を知ったことが、大きな経験になったと思います。日本に戻ったあとも「海外での経験を人や業務のマネジメントに活かしていきたい」と考えられるようになりました。

これからの目標は?

技術者として新たな開発品を生み出していくことが、大きな目標です。とりわけ、自動車業界ではCASE、EV化など技術発展による変革期を迎えています。オイレスにおいても、次世代の自動車に採用されるような新しい製品や技術を生み出していく必要があります。現在の製品を改良しブラッシュアップしていくことはもちろんですが、お客様のニーズをいち早く捉えそれに応えること、新たな製品をオイレスから発信していくこと、そのための人材育成や環境づくりにも、私なりの経験を活かし取り組んでいきたいと思っています。国内ではトップシェアを誇るステアリングのすべり軸受部品において、海外ではまだまだ拡大の余地があり、要求内容も日本と異なることを学びましたので、北米のみならず海外での市場拡大にも貢献できたらと考えています。

就活生の
皆さんへの
メッセージ

就職活動でも会社の業務でも、「広い視野」と「ポジティブな姿勢」を意識することが大切だと思います。当社ではグローバルな環境が身近にあり、そのような環境でほかの地域の人々や考え方に触れることで、技術的なことだけではなく人間としても良い影響が得られ、自らの個性や可能性の発見につながることがあります。当社の技術部は多種多彩な人材がおり、それぞれの個性に合わせたキャリア形成ができると思います。新入社員の配属も多く、教え、教えられるなかで、お互い切磋琢磨していきたいです。