社員インタビュー PEOPLE

いかに高品質の製品を効率よく製造するか
製造部門の大きなミッション

生産事業部 藤沢工場 製造一課 課長
2004年入社
工学部 航空工学科

現在の仕事内容は?

オイレスの軸受製品は、金属系・樹脂系・複層系の三つのカテゴリーがあります。私が所属する藤沢工場 製造一課は、このうち樹脂系ベアリングの製造を担当しています。製造一課の役割は大きく二つあり、一つは国内外のグループ会社で使用する樹脂系ベアリングの原料(材料)をつくること、もう一つはその樹脂原料を使用して軸受を生産することです。現在、一般産業・自動車産業合わせて、月平均800万個のオイレスベアリングを生産しています。課長としてメンバーのマネジメントを行うことや、年・月単位の生産計画をもとに高品質の製品を効率よく製造することが私の役割です。

仕事の面白さ、やりがいは?

製造部門は製品をつくることに直接関われるのが面白さの一つです。量産という目的のもと、さまざまな条件下でモノづくりにあたっているため、具体的で実効性の高い対応が必要です。例えば樹脂軸受の製造工程はとても繊細で、少しの外気温の変化も製品に微妙な影響を及ぼします。そのため「その時々の変化にどう対応していくか」に製造部門の醍醐味があります。また製造一課の原料は、世界中の製品で使用されるため、生産が滞ってしまうと世界の自動車生産にも影響を及ぼします。その意味でも、大きな責任とやりがいを感じています。

入社の理由は?

もともとモノづくりが好きで、新卒時代はメーカーのエンジニアを目指していました。オイレスには中途で入社し、以前は顧客としてオイレスの製品を使っていました。顧客時代に、軸と軸受の間に空気層を構成させる「オイレスエアベアリング(以下エアベアリング)」を用いてφ0.03mmのドリル加工が可能な旋盤型微細穴加工機を製作しました。わずか数ミクロンの隙間内で軸受が浮きながら非接触で動いていることに感動し「エアベアリングを自分の手で作ってみたい」という想いが芽生えたことが、オイレスに興味を持ったきっかけです。当時の研究開発部の室長から「一緒にエアベアリングの事業を大きくしていこう」という言葉をもらい、入社を決めました。

これまでのキャリアを振り返ると?

入社時にエアベアリングの製造部門へ配属されました。5年ほど在籍した後、一般軸受事業部 技術部に異動となり10年ほどエアベアリングの設計を担当しました。技術部に在籍していたうち1年間は営業的な業務も経験し、実際にお客様への製品提案も行いました。エアベアリングは半導体関連の機器や精密検査機器などに使われる特殊な軸受です。製品の専門性やお客様の要求も高く、技術者としての真価を問われる刺激的な仕事でした。
その後、再びエアベアリングの製造部門に戻り2年ほど係長として製造工程を管理する役割を担いました。そして、現在の部署に課長として異動しました。入社以来、エアベアリングなど金属系の知識を深めてきたため、今は全く異なる樹脂分野について勉強する日々です。ただ、新しいことに挑戦する新鮮さもあります。
また課長として、これまで以上に会社や後輩社員のことを考えながら仕事を行うようになったため、人間的にも一回り大きく成長する機会が増えていると感じています。

これからの目標は?

一つひとつ、確実に自分の役割を果たしていくことが現状の目標です。なかでも現在は、製造部門の基本となる「見える化」に取り組んでいます。その効果として、「問題の発見と把握」「職場の自立化」があると思っています。現状がどうなっているかを個々の社員が認識することで、問題や課題の発見も早くなりますし、全員が問題を共有することによって、おのずと職場での問題を解決していこうという意識が部署全体に浸透すると思います。当課は40人ほどの社員がいますので、それぞれの社員が自分で考え、自分で動ける環境をつくっていきたいです。またメンバーの育成に貢献し、オイレスの技術を伝承することに力をいれていきたいです。

就活生の
皆さんへの
メッセージ

人生の大きな岐路に立っている皆さんは、多くの悩みがあるかと思います。たくさん悩み、考え、相談しても、未来は誰にも分からないので正解が得られないことが多いのではないでしょうか。悩んだ末に決めた選択を後悔しないためには、会社に入ってからの行動次第かと思います。入社後の日々を有意義に過ごすせる会社かどうかも、考えてみてください。
製造部門の面白さは、どれだけ効率よく品質の良いものをつくるかにあります。それが会社の数字に直結するのも、製造に関わるエンジニアとしてのやりがいの一つです。モノづくりが大好きな人は、ぜひ製造部門にも目を向けてみてください。