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すべては小さな木質軸受からはじまった
INNOVATION

ダンピングについて

ダンピングとは

ダンピングとは

当社のもう1つのコア技術に“振動を制御・減衰させる”ダンピングがあります。「振動物体の運動を妨げるような抵抗力によって振動のエネルギーが消散するあるいは振動振幅が減少すること」を言い、身近なものとしてはダンパーがあります。例えば、ドアを閉める際にドアクローザーが付いていると、ゆっくりと減速して閉まりますが、これは中にあるダンパーが減速装置となることでゆっくりと閉められるようになっています。このように外部からの力に抵抗する力を発揮してそこで生じたエネルギーを吸収し、制御することを追求した結果、それが当社の免震・制震装置につながるダンピング技術を確立するに至ります。

オイレスのダンピング技術

当社のダンピング技術を語るうえで、コアとなるのは以下の2点です。

  • 水平弾性機能(逃がす) :
地震の揺れを緩やかな動きに変える
  • 振動減衰機能(吸収する):
地震エネルギーを吸収するとともに振動を速やかに減衰させる

地震エネルギーをコントロールするためには地震の揺れを“免れること”や“制御すること”を考えなければなりません。例えば、免震装置LRBの場合、ゴムと鋼板を交互に積み重ね加硫接着した積層ゴム体に鉛プラグを埋め込んだものとなりますが、ここでは積層ゴムと鉛プラグが重要な役割を果たしています。積層ゴムは、ゴムの印象のとおり柔らかいため地震の激しい振動を和らげ、構造物の揺れを長周期化(緩やかな動きに変える)します。鉛プラグは素材そのものの特性と積層ゴムの変形に伴う塑性変形が地震エネルギーを吸収し、地震による揺れを小さくしていきます。このように複数の機能を一体化し、地震の揺れを逃がしたり吸収することでコントロールする技術が当社のダンピング技術となります。

ダンピングと免震・制震装置

ダンピングと免震・制震装置

地震の揺れや台風時の風などのエネルギーはとても膨大であり、そのエネルギーを受ける様々な構造物・建築物は人々の安全を守る社会のインフラとして必要不可欠です。特に自然災害(地震・強風)が多い日本でそのエネルギーを制御することは人々の安心安全に直結します。長年、ダンピング技術を蓄積することで、振動絶縁機能とエネルギー吸収機能を一体化した免震装置を日本で初めて技術導入し、生産技術を確立したことで当社は免震・制震装置のパイオニアとして人々の命や都市の安全を守るという重責を果たすことに貢献できるまでになりました。

ダンピングとオイレスベアリング

ブレーキペダルへの取り付け例

ブレーキペダルへの取り付け例

ダンピング技術+摩擦を掛け合わせたオイレスベアリング、「ヒスユニット」は自動車のペダル向けに採用されています。ペダルはケーブルを介した機械的な接合で作動をしておりましたが、近年では電気信号で伝え、接触なく作動する仕様が増えており、元々あった接触による摩擦抵抗が失われ、ペダル操作に違和感を覚えるケースがあります。そこで、当社がオイレスベアリングで培った摩擦技術とダンピングを組み合わせ、“摩擦による疑似感覚”を創り出したうえで良好なペダル操作のフィーリングを実現させる製品が生まれました。このようにダンピングと摩擦というコア技術の掛け合わせにより生まれた独自の製品が、技術の発展に伴って生じた課題を当社の企業価値へ進化させました。

ヒスユニットのクリアモデル

ヒスユニットのクリアモデル