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重要文化財で初めての免震レトロフィット
神戸市中央区にある「旧神戸居留地十五番館」は、1881年に建てられたコロニアルスタイル様式の木骨煉瓦造り2階建ての建物です。
この建物は、阪神・淡路大震災で倒壊しましたが、文化財として維持するため、元の建築資材の7割を再利用し、重要文化財としては初めて免震レトロフィットが採用されました。

旧神戸居留地十五番館
木骨煉瓦造2階建、延床面積171m2、 LRB4基
設計/(財)文化財建造物保存技術協会
施工/(株)竹中工務店
中間層・基礎免震レトロフィット
1964年に竣工した大成建設湯河原研修クラブは、2階、7階、16階建の本館と、7階建東館とで構成された傾斜地に建つ大規模複合建物です。本館8階の柱を中間で切断し、免震装置を設置した中間層免震を採用した結果、免震層上部の応答加速度とせん断力が約1/5~1/10に低減され、上部構造の補強が不要になりました。また下部構造の負荷も大幅に軽減されています。東館は基礎免震を採用し、上部構造の補強を不要としています。

大成建設湯河原研修クラブ耐震改修工事(工事名)
築後100年、木造建築の免震レトロフィット
1929年に建てられた本願寺帯広別院本堂は、木造小屋組の大屋根をRC造の柱と壁で支持しています。築69年(1995年当時)の本堂を末永く保存するため、建物基礎部に免震装置を設置して地震入力を低減し、耐震性の向上をはかりました。施工は、初めに上部構造を支持するために仮設基礎を造った後、既存の基礎梁に新たに両側からRC造の補強基礎梁を設け、免震装置を設置する部分の既存の基礎を撤去しました。免震装置の設置位置には新たに抗基礎を設け、設置後は既存の基礎を全て撤去しています。

本願寺帯広別院本堂
RC造1階地下1階建、延床面積1173m2
LRB26基
設計・施工/(株)フジタ