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免震積層ゴム用引き抜き対応機構
特長
- 通常時と浮上り時で積層ゴムの水平性能に変化はありません。
- 従来通りの固定方法で施工が可能です。LRB・RB全ラインアップで使用可能です。
- 免震装置本体のサイズアップは不要です。
構造と動き
積層ゴムブッシュは、積層ゴムの下部フランジに取り付ける引き抜き対応機構です。
免震装置に引張力が作用した際、ブッシュのゴム部がせん断変形することで免震装置ごと浮上り、積層ゴム本体に過大な引張力が作用しません。
また、水平力は積層ゴムブッシュの金属部とゴム部を介してボルトに伝達されます。
この際、ゴムの圧縮性を利用し全ボルトがほぼ均等に水平力を負担することで高い安定性を有します。
基本特性
実機による特性確認
LRBφ800を用いて実機による特性検証をおこなっています。
LRBφ800による実験状況
引張実験(鉛直方向に圧縮引張力を作用)
単純圧縮試験と単純引張試験の結果を図に示します。
圧縮に対して引張は傾きが小さく、20mm浮き上がった際も引張面圧は1N/mm2未満となっています。
- 実験結果
鉛直変位:20.3mm
積層ゴムの引張面圧:0.62 N/mm2 - 鉛直引張剛性
設計値:12.2kN/mm
(ゴムブッシュ8個分)
実験値:8.9 kN/mm
(鉛直変位5~15mm間の傾き)
圧縮引張試験
せん断試験
浮上り状態で水平方向に約±440mmのせん断試験を実施し、通常状態と特性変化がほぼ無いことを確認しています。
水平荷重-水平変位関係