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すべては小さな木質軸受からはじまった

Our Engineering DNA

技術で社会に貢献する

日本初のオイルレスベアリング、免震・制震装置のパイオニア、暮らしの安全を支える排煙・換気用窓の開閉装置。創業から70年、社会課題の解決につながる製品・技術の提供を続けてまいりました。その原点には、創業者から連綿と続く研究開発に挑み続けた先人たちの歩みがありました。今後も企業を継続し、100年企業に向けて持続的成長を目指すためにはイノベーションの源となる研究開発活動の推進、ひいては変革をもたらす人材のDNAが不可欠です。ここでは、そんなオイレスの未来を照らす社員を紹介します。

エアベアリング係 佐藤さん

研く

当社製品の中で最高精度を誇る「オイレスエアベアリング」。すべり軸受や転がり軸受との最大の違いは非接触であること。非接触なので摩耗せず、摩擦抵抗も限りなくゼロに近いため、半永久的に使えるという優れた特徴を持っています。また、お客様の要望に応じた様々な形状対応をはじめ、性能のカスタマイズまで可能なのが強みです。

当社のエアベアリングは異なる素材を接合しているため、加工対象の変形が大きく精度の確保が非常に困難な製品です。“恒温室”という一定の温度に保たれた部屋で生産をしていますが、ミクロンオーダーで仕上げるために切削液や測定器の温度、室温の違い、そして工具の切れ味の変化も考慮し、加工対象ごとの精度を確保しています。このようにいくつもの工程で万全の体制を重ねることで最高精度の「オイレスエアベアリング」が完成します。どれ一つ欠けても成り立たない難しさがありますが、私はこの難しさに面白さを感じています。また、この生産における技術や加工ノウハウを会社として後世に継承していくことも、私自身の責務と考えており、しっかりと時間を掛けながら人材の育成にも取り組んでいます。

「こんな製品があればいいのに」「市場に存在しないから諦めよう」そうした社内や社外からの声を一つずつ丁寧に拾いあげることで、信頼と自信となり、お客様の力になれるよう精一杯対応させていただくことが、私のやりがいに繋がっています。

エアベアリング係 佐藤さん
エアベアリング係 佐藤さん
エアベアリング係 佐藤さん

佐藤さん

生産事業部 藤沢工場
製造三課 エアベアリング係

第二研究室 武智さん

究める

私が今携わっているのは、EV(電気自動車)対応の樹脂軸受開発です。
自動車業界は今、「CASE」、「MaaS」に代表される100年に一度の変革期にありますが、電気自動車の普及を加速するうえで、航続距離の課題を解決するには車両の軽量化や熱マネジメントは不可避です。私はそのようなニーズにフィットした、熱の影響が少なく、エネルギー伝達ロス(摩擦)が少ない特長を持つ樹脂軸受の開発を担当しています。

当社の研究開発部では試作から試験、分析、量産化まで幅広く担当します。私が担当している樹脂軸受は粉末状・顆粒状の樹脂原料に添加剤を加え、混合・溶融混練(溶かして混ぜる)・成形(金型に流し込んで冷やして固める)という3つの工程を経て完成します。チョコレート作りのようなイメージです。材料の種類は無数にあり、配合や作り方が少し異なるだけでも出来栄えが変わるため、非常に奥深くて面白いです。入社して、溶けた状態の樹脂を初めて見た時の感動と興奮は今も鮮明に覚えています。

『どんな真実も、発見してしまえば誰でも簡単に理解できる。大切なのは発見することだ。』私が好きなガリレオ・ガリレイの言葉です。
研究開発では狙い通りにいかず、よく分からない現象が多々起こります。そのような時には、“仮説を立てて検証する”というサイクルを繰り返すことで次第に理解し、ノウハウとなり、新たな発見に繋がります。その新たな発見こそが研究の醍醐味であり、オンリーワンの開発になると思っています。現在の開発においても様々な仮説から規則性を見出すことができ、昨年には世界初の発見として3件の特許を出すことができました。

「機械産業のコメ」とも言われる軸受は、回転する部分がある機械には必ず使われる汎用的な要素部品です。自分が開発した製品が世の中にあふれるのを目標に、これからもあらゆる事に好奇心を持ち独創性豊かな研究開発をしていきます。

第二研究室 武智さん
第二研究室 武智さん
第二研究室 武智さん

武智さん

研究開発部 第二研究室

開発部 長弘さん

活かす

当社が開発する免震装置は複数の材料から構成され、装置自体は大きいもので直径1.6m、重さ2トンにもなります。そのため複数の部門が連携しながら試作・試験をして開発しています。研究開発においては、安心安全な建築物を実現するため、理想的な装置特性を検討し、これを実現するためにシミュレーションや実験を繰り返しています。実際の試験体を自ら作製し、評価を繰り返していく中で、思い描いた特性が発揮された時は格別の面白さを感じます。

一方で、研究開発の難しさは、思い込みすぎると重要な要素を見落としてしまうこともあるため、確信や信念を持ちつつ客観的に判断しなければならないところです。
そうした考えを持つ中で、私は大きな地震の後に現地調査に行くことがあります。「免震建物に被害がなく地震直後から建物の機能発揮ができた」「大きな地震があってもそもそも気付かなかった」といった実際の声を聞くことで、ヒトの命や建物の安全を守れていることを直接の実感として得ることができています。これにより研究開発で求める理想が現実の確信へと変わる瞬間です。

私は、現場の声を拾いあげながら研究開発によって社会に貢献出来ているとの嬉しさを実感すると同時に、地震による被害をなくすためにも技術を磨き続け、さらに市場で認められる製品開発をしなければならないと強く感じています。

開発部 長弘さん
開発部 長弘さん
開発部 長弘さん

長弘さん

免制震事業部 技術部 開発課